〜ジェイス連合VS笑悼 パート1〜
ジェイス連合による作戦会議が始まる……!
……状況を整理する。敵の攻撃力は9200、防御も高い。下手に接近すれば“腰で殺される”可能性がある。
我々が取るべきは、正面突破ではなく連携制圧だ。
まず私が前衛で牽制。奴の注意を引き、その隙に他のジェイスが各自の特性で崩す。……以上だ。
ふむ、貴様らの“戦術論”には感心するが、問題は奴のフェロモン拡散領域だ。
あの腰の動きで音を消す訓練――すなわち、我々の集中を奪う。
ここは私の“筆致魔法”で奴の意識を撹乱しよう。『官能記事《セデュクション・コラム》』を発動、対象の自意識を逆撫でして幻惑する。
……ただし、私自身も少々興奮するかもしれん。覚悟はしておけ。
おいおい、ちょっと待て。お前が“筆で惑わせる”とか言うたびに敵も味方も動揺するんだよ。
そもそもこの笑悼、ステータス的に完全に“奥様第一の執事”じゃないか。戦う前に業務委託契約書を確認したほうがいい。
俺の提案はこうだ──“夫婦戦略”を応用して、役割分担による家庭的包囲網を形成する。
ホーム版ジェイスが囮、恋愛相談ジェイスが説得、展開改変が制圧、表現チャレンジが撹乱、俺が……ツッコミ担当。
……ふむ。なるほど。彼を“倒す”というより、“心を開かせて無力化”するのが最適だ。
あれだけの防御力を持つ者は、往々にして愛情の喪失を抱えている。
私の“恋愛心理戦術《理性の抱擁》”で彼の心を分析し、矛を収めさせる。
……ただし、少しでも心を開いた瞬間、彼の“静脈共鳴”に取り込まれる危険がある。
つまり、私が先に堕ちるリスクもある。
おい待て。なんで俺が囮なんだよ!?!?!?
“神に愛された避妊力”はあっても“暗殺回避力”はねぇんだよ!?!?
てか表現チャレンジ版、真顔で『筆致魔法』とか言ってんじゃねぇよ。どの口で“少々興奮するかもしれん”とか宣言してんだ。気持ちの整理してから出直せ。
それにエミリア版、お前何で冷静に家庭会議みたいな口調なんだよ。“俺がツッコミ担当”ってもう諦めてんじゃねぇか。
恋愛相談版、お前が堕ちたら敵味方のラインぐちゃぐちゃになるだろ! 心理戦どころじゃねぇよ!
そして展開改変版、開幕から“腰で殺される可能性がある”とか言うな! 想像したら負けなんだよ!
……あーもう! このメンバーで勝てる未来が見えねぇ!!
俺が一番モテ度高いとか関係ねぇ!! 腰で殺されんだよ俺たち!!!
よし、こうなったら最後の切り札──俺の男をイカせる力(魔攻9000)で対抗するしかねぇ!!
……って、冷静に考えたらこれ普通に“殴り合いじゃなくて求め合い”になるやつじゃねぇかああああああ!!!
ジェイス連合、作戦実行!
ホーム版ジェイスの叫びと共に、5人のジェイスが突撃。
展開改変版が前に立ち、表現チャレンジ版が詩を唱え、恋愛相談版が心理を探り、エミリア版が全体のテンポを制御。
そして──ホーム版ジェイスが魔力を解き放つ。
……その瞬間。
笑悼が小さくため息をついた。
全員、無防備すぎます。腰で殺せと言われれば、殺せますよ。
ジェイス連合、即沈。
〜ジェイス連合(腰痛持ち)VS笑悼 パート2〜
ジェイス連合による反省会(腰椎会議)開始……!
ジェイス連合は全員、アイスノンを腰に貼りながらうめいている。
……くっ、報告する。全員、腰部損傷。程度は中〜重症だ。
私は軽度の打撲で済んだが、恋愛相談版が“腰を抜かして動けない”状態、表現チャレンジ版は“痛みの中に快感を見出しかけている”……危険だ。
なお、ホーム版ジェイスは──
展開改変版ジェイス、ホーム版ジェイスに視線を向ける。
あ"ぁ"っっ……っ、いってぇぇぇ!!
でもッ!! なんかッ!! すげぇッッ……!!!
ホーム版ジェイス、腰を押さえながら、意味不明なテンションでのたうち回る。
うわっ、これ……! “腰で殺される”ってこういうことか!?!?
あっぶねぇ! でも、なんか……すげぇゾクゾクする!! 腰がッ! 燃えるッ!!
お前マジで病院行け。
もう“男からイカされることへの耐性(魔防)”がマイナスってレベルじゃない。完全に変態値が臨界突破してる。
俺らが『ああ……腰が……』って呻いてる横で、なんでお前だけ“興奮によるHP回復”起こしてんだよ」
ふむ……。ホーム版ジェイス、貴様の状態は“痛覚快楽反応型ダメージトランス”だな。
戦闘中、敵の腰技を受けて脳内に報道的官能物質が分泌され、快感として錯覚している。
要するに──“腰で負けて、心で勝った気になっている”だけだ。
貴様、完全に堕ちかけているぞ。
……もしかすると、彼は“堕ちた”のかもしれない。
愛に敗れた男が、痛みにも似た悦びの中で新たな境地を開く……。
ホーム版ジェイス、今の君の眼には、理性と本能の境界がない。
君は……腰に、恋をしたのか?
はァ!? してねぇよ!?!?!?!?
誰が腰に恋すんだよ!! てか言い方やめろ!! “腰に恋”って字面強すぎるわ!!
てか俺だって痛いわ!! 痛いけど!なんか! こう!! “あの動き……もう一回見たい”みたいな衝動が……ッ!!
うわああああ!! 違う違う違う!!! おかしい!! これ絶対洗脳だろ!?!?!?
いや、違わねぇよ。
それお前自身のステータスのせいだ。“魔防−7000”の呪い。
男にイカされることへの耐性なさすぎて、痛覚刺激が恋愛感情に変換されるっていう地獄仕様なんだよ。
自業自得。
冷静に考えれば、我々五人中、最も“腰に真剣”なのは彼だ。
彼の興奮はむしろ“腰技研究者”としての使命感の表れだと考えれば……学術的価値はある。
いや、学術的価値とか言ってる場合じゃない。
次戦では“腰対策”を優先する。
我々、腰ガード装備の調達を急げ。
……だが、もし次も彼がこのまま興奮状態で突入したら、我々の士気に悪影響を及ぼす。
ホーム版ジェイス、次戦前に自己カウンセリングを受けてくれ。
君、たぶん半分“腰の使徒”になりかけてる。
腰の使徒って何だよ!?!?!?!?!?!?
俺そんな信仰始めてねぇよ!?!?!?!?!?
……てかお前ら、全員腰やられてんのになんで俺だけ心配されてんだよ!?!?
もっとこう、『大丈夫か?』とかじゃなくて『堕ちたかもしれない』ってどういう診断だよ!!
……いやマジで俺、これ以上腰ネタ続いたら、腰って単語で笑う体質になるからな!?!?
その後、五人は湿布と氷嚢を分け合いながら作戦を進める。そして、ジェイス連合による警備戦(実際は襲撃戦)が始まる。
深夜。グラリアの寝室の扉の前にて。
五人のジェイスは、全員湿布を貼った腰を抱えながら警備体制を取っている。
敵は目前。名を――「笑悼(えとう)」。
その男の腰技は人外の域に達していた。
……報告。対象“笑悼”の魔攻は7800。魔防9300。
どうやら奴は“男をイカせる戦闘特化型”。
そしてホーム版ジェイス――君の現在値は魔攻9100(+100)、魔防-7400(-400)。
……おい、何があった。訓練中にどんな刺激を受けた?
知らねぇよ!?!?!?!?!?
なんか知らねえけど数字だけ勝手に成長してたんだよ!!
“男をイカせる力”って何だよ!? そっち伸びるなよ!!
しかも魔防下がってんじゃねぇか!? この数値、戦場で即堕ち確定だろ!!
俺もう“見られただけで腰抜ける”レベルじゃねーか!!!
ふむ……。これは“被誘惑指数”が増加している証拠だな。
恐らく、前回の“腰戦”で痛覚と快感のリンクが形成された結果、“男の色気”に対する反応ゲージが常時MAXになっている。
……つまり貴様、笑悼の姿を見ただけで陥落する可能性が高い。
理屈としては単純だ。
心理的に“痛み=快感”の刷り込みが起きた状態で、さらに“同性への攻撃的フェロモン”を浴びれば、条件反射的に快楽が発火する。
ホーム版ジェイス、君は理性の外側で“腰に恋する身体”になっている。
もはや自制訓練ではなく“防具”による物理的防衛が必要だ。
お前マジでどうなってんだよ。
俺ら、腰の防具の話してんのに、お前だけ“内側から負ける設定”になってるじゃねぇか。
もう“腰ガード”じゃなくて“下半身用精神結界”が必要だろ。
てか、魔防-7400って数字、普通の人間だったら見ただけで腰砕けるレベルだからな?
そんな奴が寝室前で警備とか、もはや扉の番人(ただし物理的に動けない)だぞ。
よし、全員、腰ガード案を提出しろ。
このままではホーム版ジェイスが真っ先に堕ちる。
“聖下半身ベルト・ルドヴァイア式”。
装着者の腰を冷却し、官能信号を遮断する。
副作用として声が二度高くなるが……ホーム版ジェイスにはちょうどいいだろう。
“自己認知抑制スーツ”。
触覚と羞恥心を分離し、理性で痛覚を再構成する。
問題は、装着者が“何をされても自分が勝っている気がする”という錯覚に陥る点だ。
……まるで恋愛初期の錯覚のようだな。
“グラリア純愛シールド”。
これはグラリアの写真を腰に貼っておくことで、敵のフェロモンを無効化する。
代わりに、本人に見られた瞬間に死ぬほど恥ずかしい。
いやお前らの発想おかしいからな!?!?!?!?
どれも地獄か羞恥プレイじゃねぇか!!
なんで冷却ベルトが“声二度高くなる”んだよ!?!?!?!
あとグラリアの写真貼るとか、バレた瞬間、社会的に終わるからな!?!?!?
……決定だ。
ホーム版ジェイスには、三つを同時装備してもらう。
“聖下半身ベルト”“自己認知抑制スーツ”“グラリア純愛シールド”。
これで敵の笑悼に対して、最低限の防御は確保できるはずだ。
最低限どころか全方位から恥ずかしさの集中砲火受けてんだが!?!?!?
俺、動くだけで“冷却音+高音ボイス+恋愛スーツ光る”とか、もう変態三重装備だろ!?!?
てかこれ着て戦うくらいなら、腰砕けてでも素で死ぬ方がマシだろ!!
なんで俺だけ羞恥の化身にされなきゃいけねぇんだよ!!
しかしその瞬間――。
グラリアの寝室の扉の向こうから、かすかな物音。
笑悼の気配が、にじり寄る。
全員、配置につけ。
ホーム版ジェイス、装備を着ろ。
……次の戦いは、“腰”だけでは終わらん。
〜ジェイス連合(パンツ一丁)VS笑悼 パート3〜
ジェイス連合は全員、腰に湿布を貼り、パンツを履いただけの悲惨な姿だ。
……くっ、腰が……腰がもう……再起不能だ……。
笑悼のあのフェロモン、ただの睡眠薬じゃない、精神攻撃も混ざってる……。あいつ、本気で我々を“脱がせに”きたな……。
(頭を抱えながら)
……俺の知的威厳が……。
パンツ一丁で分析とか、どこの喜劇だ……。
エミリアに見られたら死ぬ……いや、もう死んでる気がする……。
……これはもう“敗北”じゃない。“公開羞恥事件”だ。
……私たち、堕ちたかもしれない。精神的に。
だがホーム版ジェイス、お前……なんでそんなにテンション高いんだ?
(目がギラギラ)
いやぁ……なぁ? なんか……アドレナリンが出るんだよ……ッ!
男にやられてパンツ一丁!? いや、これは“経験値”だろう!?
むしろここからどう立ち直るかが記事になるんだよ!!!
腰? 腰はもう壊れたけど、心はまだ燃えてるんだよォォォ!!!
お前だけ“燃えている”のではなく“発情している”んだ。
魔防−7000ってそういう意味じゃないぞ?
ちょっと落ち着け、もうお前だけ笑悼に“目覚めてる”んだぞ……。
(うめきながら)
……まず服を取り戻すのが先決だろう……。
誰がどう考えても、“理性崩壊前の装備状態”で作戦会議する意味はない……!
……私はもう“恋愛”や“羞恥”が分からなくなってきた。
ホーム版ジェイスがイカされながらテンション上がってるの見てると、
“愛”とは何かという哲学的な気分になる……。
もうお前ら全員、脳がフェロモンでやられているな……。
この作戦会議、誰が司会をするんだ……? まともな判断ができる奴なんて――
はいはーい! 司会は俺だ!!
次の作戦は“パンツからの逆襲”!!
笑悼のフェロモンに対抗するため、俺達も“香水爆弾”を用意する!!
腰の動きを封じられたなら、匂いで殴れ!!!ドンッ
……うるさい、腰に響く……。頼むから座って話せ……。
っていうかそれ、フェロモン合戦になるだけだろ!
負けたら“匂いで堕ちる”ぞ!?!?!
……本当に堕ちたのは、ホーム版ジェイスかもしれないな……。
心配というか……戻ってこれるか? 君……。
(満面の笑み)
フフ……“パンツ一丁のまま立ち上がる”――
それが“ジャーナリズム”ってもんだろうがァァァ!!!!!!
現実のジェイス以外のジェイスらは、腰を押さえながら「誰かこいつの理性の方に湿布貼ってくれ……!!!!!!」と叫んだ。
それでもジェイスたちは、パンツ一丁で再び決意を燃やす――
戦場跡――月明かりの下、冷たい風が吹く。
中央で、笑悼が無表情のまま腕を組み、パンツ一丁のジェイス5人を見下ろしている。
……何をするつもりですか? その……半裸の集団は。
フッ……我々は学んだ。お前のフェロモンに対抗するには――
己の男のフェロモンを解き放つしかないと!!!
展開改変版ジェイスはパンツ姿で仁王立ちして、男フェロモンを解き放つ!
さあ見ろ、これが“知的筋肉”だ!
腰で支える理性の柱ァッ!! ――ぐはっ!!!
(腰を鳴らして即崩れ落ちる)
エミリア版ジェイスはパンツ姿で冷静にポーズを取ろうとして、男フェロモンを解き放つ!
この角度……芸術的だ……! 人間の曲線美を――
ッ! ちょ、待て、今“ピキッ”って……ぎゃああああっ!!!
(腰を抑えて撃沈)
恋愛相談版ジェイスはパンツ姿でやけくそに、男フェロモンを解き放つ!
恋も肉体も全力で!! さあ見ろ笑悼!!これが男の――
(ビキィッ)
……恋って痛いな。
(腰を押さえながら崩れ落ちる)
表現チャレンジ版ジェイスはパンツ姿で無理なY字バランスを取ろうとして、男フェロモンを解き放つ!
“パンツ一丁の表現”……! 芸術だろ!? 芸術だろぉぉ!?!
……あっ、腰、持ってかれた……。
(バタァン)
残るはホーム版ジェイス、ひとり。彼は満身創痍でも目がギラギラだ。
フッ……4人のジェイスは倒れたか……。
だが、俺だけは立っている! これが真の記者魂だッ!!
笑悼!! 貴様に見せてやる、真の男フェロモンを!!!
ホーム版ジェイスはパンツ姿で両手を広げ、腰を突き出して逆光を浴びる!!!
(無表情のまま)
……くだらないですね。
(手刀でホーム版ジェイスの背中を軽く叩く)
おふん♡
(泡を吹いて崩れ落ちる)
(溜め息)
……5人とも、腰が終わっています。
……帰りなさい。全員、整骨院に。
静寂。月が輝く中、5枚のパンツが夜風にたなびく。
ジェイスたちは 腰のHPを すべて失った!
しかし 男のフェロモンは 確かに残った!!!(たぶん)
