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家族ムービーを見終えたジェイス(ホーム版ジェイス)は、頭を冷やすためリビングに出る。しかしなんとそこにはルバートファミリーが揃っていた!!!
おとーさん! テレビの前で格ゲーしよー!!!
グラリアはホーム版ジェイスに駆け寄ると、腕を掴んでプラプラ振って呼ぶ。その仕草、娘として愛らしい姿だが、元の姿のグラリアもホーム版ジェイスにやってくれたことを思い出すと、必ずグラリアの魔法を解いて妻として抱きしめたいと思った。
そんな覚悟を決めた矢先、恋愛相談版ジェイスがグラリアをヒョイッと抱えて抱きしめる。グラリアは恋愛相談版ジェイスの胸に甘えて「おかーさん、ふかふかー」としていたため、ホーム版ジェイスはなぜか恋愛相談版ジェイスに嫉妬した!
おい待て待て待てぇぇぇぇぇ!!
なんで“おかーさん”が俺の娘を抱えてんだよ!!
それ俺のポジションだろ!? ていうか“ふかふかー”って言うな! 父の威厳が沈没してんだぞ!!
落ち着け、私のこの胸部構造は学術的に癒やし効果があるのだ。愛の母性エネルギーとでも言おうか……ふかふかは正義。研究結果も出ている。
いや、研究結果て。お前それ“授業”って言いながら毎回セクハラ講義してんだろ……!
ていうか俺の妻(グラリア)もふかふかだけど、俺が触ると“やめろ”って言われるんだよな。なんでだろなぁ!??
簡単なことだ。君が触れる時、愛の詩が足りないからだ。
ふかふかとは物理ではなく、心の比喩……!
(ポーズを決めながら)
“ふかふかとは、愛の共鳴——”
貴様ら、娘の前で何を言っている。姿勢を正せ。
……お前(ホーム版ジェイス)もだ。嫉妬で血管を浮かせるとは、父として情けない。
だがまぁ、娘の“ふかふか”を奪われて憤る気持ちは……わからんでもない。
……“ふかふか事件”。現場はリビング。被害者は父の尊厳。
動機は——愛。犯人は、ふかふかそのもの、か……。これは哲学的犯罪だな。
やかましいわ哲学探偵!
ていうかお前ら全員グラリアから一回離れろ!! 家族会議だ!!!
議題は“ふかふかの所有権”について、か?
では議事録を取ろう。“第一条:ふかふかは共有財産とする”。
貴様ら全員、拘束訓練のやり直しだ。まず地面に伏せろ。今すぐにだ。
うわっ、じいちゃんガチだ!!
やめろ、その軍刀!! 家壊れるって!!
……やはりこの家が壊れる原因は“ぴょんぴょん”でも“ふかふか”でもなく、“ルバート家そのもの”だな。
その頃グラリアはというと——。
おならバズーカ準備完了っ!
やめろおおおおおおおお!!!
俺のリビングがああああああああ!!!
リビングでの騒ぎが落ち着いたあと、場面は変わってルバート家の書斎。壁には本、天井からは蜘蛛の巣。中央の長机には、グラリア(幼稚園児)、表現チャレンジ版ジェイス、エミリア版ジェイスが並び、前には腕を組んだ家庭教師──ミステリー版ジェイスが立っていた。
静粛に。今日の授業は“論理的思考と倫理観の育成”だ。君たち三人、特に……ジェイスども。最近の言動は倫理的にも法的にも危険すぎる。
えっ、俺そんなことしてないけど?
ただ編集の延長で、グラリアの寝顔を“構図修正”しただけだし。
それを覗きと言うんだよ、貴様。
だが彼の行為にも表現意図はある。“寝顔という無防備な瞬間に潜む人間の詩情”……ほら、私はそこに愛を見た。
裁判官にそのセリフを言ってみろ。即日実刑だ。
せんせー、“じっけい”ってなにー? お菓子の名前ー?
……ある意味、甘くないお菓子だ。
さて、君たち。ここに“ジェイス倫理試験”を用意した。第一問──“恋と倫理の境界線とは何か”。
ふむ……恋とは表現、倫理とは制約。その交わる地点こそが、芸術の核心。つまり私がグラリアを愛でるのは──
犯罪の核心だ。
はーい! 私もこたえるー!
“こい”って、さかなの名前ー!!!
天才だな。正解だ。ホーム版ジェイスより賢い。
否、魚ではない。“恋”とは人の心を泳ぐ感情の魚だ。
お前ら全員水族館にでも沈めてやろうか。
そこへドアが開き、杖をついた展開改変版ジェイス(祖父)が登場。
何やら騒がしいな……。授業中に“魚”だの“愛”だの、戦場なら一秒で蜂の巣だぞ。
じいちゃん、それ物理的に怖いから! ここ学び舎!!!
学び舎であっても戦場だ。特にこの家はな。
祖父よ、私は今こそ問いたい。“愛を表現する自由”は戦う価値があるのでは?
……戦場でそんなことを言った部下を、私は知っている。今も空の上だ。
(小声で)死因、“ふかふか発言”による爆撃誤解、だな……。
おじーちゃん、こわいけど、かっこいいー!
ふ……お前にそう言われると、心が少し温まる。
おい! 祖父だけズルい! 俺だって褒められたい!
では私が褒めよう。お前の存在は“修正不能な原稿”だ。まるで芸術。
褒めてない。
場の空気がカオスに包まれる中、グラリアが突然立ち上がる。
ねぇねぇ、もう“ふかふかタイム”しよっ!!!
……“ふかふか”とは何の単語だ?
愛の具現、もしくは父性の象徴。つまり抱擁のことだ。
ふかふかは俺の専売特許だ!
よし、グラリア、こっちおいで!
ふかふか〜〜〜!!!(ダイブ!)
バチィィィィン!!!
……ソファーが爆発したな。
ふかふか……恐るべき破壊力。事件名:“愛情爆弾”……。
次はリビングに集まって……グラリアがジェイス全員のふかふかを試すため、ひとりずつ胸に抱き着いていくのだった。
ふかふか選手権ー! いっくよーっ!
<作成中>